夏のメダカ飼育:全滅を防ぐための日光対策と注意点
こんにちは!タオです。
今回は「メダカの日光対策!夏にめだかが全滅する恐ろしい理由」というテーマで話していきたいと思います。
少し前まで肌寒いなーと思っていたら、最近は急に最高気温が30°C以上になったりと人間にとってもメダカにとっても大変な毎日が続いていますよね…
そんなこれから来るであろう真夏の季節に絶対にやっておきたいこと、それが”日光対策”です。
でも、メダカの成長に”日光”は重要だと聞いたことがあるよ!
という方もいると思います。
確かにメダカの成長に日光などの”光”は大切ですが、気温が高い時期に太陽光が直射で当たりすぎてしまうのにはちょっと、いやかなり問題があります。
最悪メダカが全滅してしまうことも十分にあり得るので、今年の夏はしっかりと日光対策をしていきましょう。
今回は僕が実際に使っている遮光ネットを紹介しつつ、遮光前と遮光後でどのくらい水温に差があったのか、そして夏場に日光対策を怠るとどうしてメダカが死んでしまう可能性があるのかについてお伝えしていきます。
正直な話をすると、去年の僕はこの日光対策(引いては水温上昇対策)を怠ったことで、メダカをひと容器丸ごと全滅させてしまった経験があります。
命は戻ってこないので、あの時しっかり対策しておけば…と後悔してもしきれません。
そんな悲しい経験は皆さんにしていただきたくないので、ぜひ最後までご覧ください。
それではみていきましょう!
メダカ養魚場で使っている遮光ネット
では早速僕が使っている遮光ネットを簡単にご紹介します。
と言っても特別なものは使っていなくて、ホームセンターのカインズで買ったこちらの遮光率約75%の遮光ネットです。
幅が1m、長さが10mだったので、半分に切って5m、5mの2列分はこちらの遮光ネットを使っています。
遮光ネットは大きいものが多いので、ネットで購入するのもオススメです▼
遮光ネットを使う前は、60Lの黒トロ船が最高水温34.7°C、最低水温19.4°Cだったのですが、
遮光ネットを使ってから同じ容器の水温を測ってみると、最高水温29.2°C、最低水温20.1°Cになりました。
夏場によくある質問の一つに
メダカはどのくらいの水温まで耐えられますか??
という質問がありますが、どの程度の水温まで耐えられるのかは個体差があります。
一般的には40°C近くまで耐えられると言われていますが、40°Cは本当にギリギリの水温だと思っておいた方が良いと思います。
もっと言えば、水温25°Cくらいから徐々に徐々に40°Cになるのと、ほんの1時間程度で40°Cになるのとでは、結果的に同じ40°Cだとしてもメダカが受けるダメージには天と地ほどの差があります。
当然ゆっくり徐々に水温が上がっていく方がメダカへのダメージは少なくなります。
なのでなるべく水温や水質変化がゆっくりになるように、夏場の日光対策やなるべく大きくて水量に余裕がある状態でメダカを飼育してあげるのがオススメです。
日光対策を怠るとメダカが死んでしまう理由3つ
続いて夏場に日光対策を怠るとメダカ死んでしまう理由についてお伝えしていきます。
日光対策と言いましたが、誤解がないようにお伝えすると陽の光自体が良くないというわけではなく、
本質的には陽が当たりすぎてしまうことによる”急激な水温の上昇を防ぐ”ことと”日中の最高水温を下げる”ことが夏場のメダカ飼育において非常に重要です。
この熱すぎる水温はメダカの直接的な死因にはならないことが多いですが、夏場にメダカが死んでしまうきっかけになっているのは間違いありません。
その理由がこちら▼
- メダカの耐性を超えた水温になる可能性があるから
- メダカが酸欠になる可能性が高いから
- アンモニア濃度が急激に上がってしまう可能性が高いから
この3つの理由になります。
簡単に順番に説明していきます。
メダカの耐性を超えた水温になる可能性があるから
まず、夏場の最高水温によっては”メダカの耐性を超えた水温になってしまう可能性”が十分あります。
これについては想像がしやすいかと思いますが、極端な話50°Cもある水の中ではメダカが生きていけないというのは感覚的に理解ができますよね。
そんな高水温になってなるわけないじゃんと思う方もいるかもしれませんが、猛暑日であれば容器の色と大きさによっては平気でお湯と言ってもいいくらいの水温になってしまいます…
春や秋などの気温も穏やかな季節であれば、小さめの容器であってもここまで水温が上がってしまうことは稀ですが、夏場は本当に注意が必要です。
メダカが酸欠になる可能性が高いから
2つ目の理由は”メダカが酸欠になる可能性が高いから”です。
この夏場にメダカが酸欠になってしまうカラクリとしては、色々な条件が悪い意味で重なってしまうからです。
どういうことなのかと言うと…
- 水温が上がると水中の酸素量が減ってしまう
- 夏は産卵期なのでメダカが増えやすい = 過密飼育になりやすい
- 飼育水の水温が高いとメダカが活発に泳ぐのでいつも以上に酸素を消費する
結果…水中の酸素がどんどん減って足りなくなってしまう!
夏場にメダカが酸欠になりやすい背景にはこんなカラクリがあります。
特に青水で飼育している場合は、夜の間は青水の正体である植物プランクトンが呼吸をして酸素を消費してしまうので、もっと注意が必要です。
メダカの酸欠を防ぐためには、エアレーションをしてあげるのが一番なので、この夏だけでもぜひ検討してみて下さい。
外に電源がないよという方でも、今はテトラさんからソーラー式のエアレーションも販売されているので、ちょっとお値段は張ってしまいますが、余裕がある方はぜひ検討してみて下さい。
アンモニア濃度が急激に上がってしまう可能性があるから
そして最後の理由が”アンモニア濃度が急激に上がってしまう可能性があるから”です。
メダカ飼育を始めたばかりの方はあまり意識することはないかもしれませんが、メダカの突然死や大量死の原因はこの”アンモニア”が悪さをしている場合が多いです。
難しい説明は省きますが、アンモニアはメダカの糞や餌の食べ残しなどから発生します。
そして夏場(飼育水の水温が高い場合)は、メダカは餌をよく食べるのでその分よく糞をします。
アンモニアはメダカの糞から発生するので、メダカが一番活発になる夏場はアンモニアが水中に発生しやすくなり、アンモニアが水中に一定数溜まってしまうと”アンモニア中毒”という症状によってメダカが死んでしまうんですよ…
しかもアンモニア中毒の場合は、ぽつぽつと1匹ずつではなくて一気に全滅してしまいます。
めちゃめちゃ怖いですよね…
このアンモニア中毒による全滅を防ぐためには、
- 過密飼育をしないこと(メダカの成魚1匹につき3リットル以上の水があると吉)
- 水換えの頻度をあげること(水中に発生したアンモニアを外に出すイメージ)
- なるべくたっぷりの水量で飼育すること(水の劣化を出来るだけ遅らせる)
この3つが特に重要です。
よくメダカ愛好家の方々が
夏は水換えホントに大変…
と言っているのは、夏場は水の劣化スピードが早くて水換えを頻繁にしないと、最悪の場合メダカが全滅してしまう可能性があるからです。
なので皆さん、僕も今年の夏、水換え頑張りますので一緒に頑張りましょう…!
いかがでしたでしょうか?
今回は僕の過去の失敗経験をもとに、夏場の日光対策を中心にお伝えしてきました。
個人的には四季の中では夏が一番好きなのですが、人間にとってもメダカにとっても夏は厳しい季節ですよね。
とはいえ、メダカも活発に泳いで毎日のように産卵をしてくれる時期でもあるので、楽しみながらメダ活を頑張っていきましょう。
メダカは子供からお年寄りまで老若男女問わず楽しむことが出来る趣味です。
アクアセラピーやアニマルセラピーという言葉があるように、僕はメダカに出会ってから毎日のストレスが和らいで行くのを実感出来たり、毎朝起きるのが楽しみになったり。
夢だった本作りに関わってメダカファンブックの編集を担当したりと、大袈裟ではなく人生が180度変わりました。
そんなメダカ好きが高じて、自分専用の養魚場として東京都内のビルの屋上を借りてしまうまでになりました笑
そんな実体験から僕はメダカを一生の趣味にする人を増やしたい!という思いで”メダ活のススメ”というブログやYouTubeで発信をしているので、チャンネル登録をポチッとよろしくお願いします!
最後に
それでは、最後にもう一度おさらいです。
日光対策を怠るとメダカが死んでしまう理由はこちらの通り▼
- メダカの耐性を超えた水温になる可能性があるから
- メダカが酸欠になる可能性が高いから
- アンモニア濃度が急激に上がってしまう可能性が高いから
この3つの理由になります。
対策としては、
- 過密飼育をしないこと(メダカの成魚1匹につき3リットル以上の水があると吉)
- 水換えの頻度をあげること(水中に発生したアンモニアを外に出すイメージ)
- なるべくたっぷりの水量で飼育すること(水の劣化を出来るだけ遅らせる)
これらが重要になってくるので、ぜひ参考にしてみて下さい。
今年の夏も暑い中、水換え等を頑張ることになると思いますので、皆さん小まめに水分補給をして熱中症には十分注意するようにして下さい。
というわけで、僕の知識と経験は、これからも惜しみなく発信していきますので、
ぜひ!チャンネル登録とグッドボタンをよろしくお願いしますm(_ _)m
これからも一緒にメダ活を楽しんでいきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました^^