メダカの飼い方
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【実例紹介】メダカの選別から販売までの流れを解説

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今回は「【実例紹介】メダカの選別から販売までの流れを解説」というテーマで、僕が実際に行っているメダカの選別〜販売までの基本的な流れをお伝えしつつ、考えているポイントなどを話していきたいと思います。

結構勘違いされることも多いですが、実はメダカの販売に際しては、育てたメダカたち全てを値段を付けて販売できる訳ではありません。

100匹育てて、50匹基準を満たせていれば万々歳。

場合によっては、10匹もいない…なんてことも珍しくありません。

今回はそんな販売できるメダカの選別と販売までの流れについての裏側をお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

それではみていきましょう!

メダカの選別〜販売までの流れ

まずは一連の流れを最初にお伝えします。

それがこちら▼

  • 産卵可能サイズ以上の個体を選ぶ
  • 横見でメダカの健康診断をする
  • 品種特有の表現になっているかを見る
  • 価格を付けて販売する

僕はざっくりこちらの4ステップで、メダカの選別から販売までを行なっています。

では、それぞれの項目について詳しくお伝えしていきます。

産卵可能サイズ以上の個体を選ぶ

まず最初にお伝えしたいことは、僕が現在主に販売しているのは「メダカの卵」と「メダカの成魚」になります。

メダカの卵と成魚に関しては、概要欄にもリンクがありますが、BASEというオンラインショップで販売していて、

メダカの成魚は、シーズン中のみ毎週日曜日に千葉県松戸市のメダカ販売所でも販売しています。

メダカ販売者の中には、メダカの稚魚を販売している方もいますが、僕の場合は稚魚の販売はしていなくて、卵以外はある程度育った若魚〜成魚の大人のメダカを販売するようにしています。

大人のメダカと一言でいっても、生後3ヶ月の若魚と生後1年の成魚では、同じ品種であってもサイズや表現、卵の産みやすさなどが結構変わってきます。

僕が主に販売しているメダカは、産卵が始まるくらいの大きさになった生後3ヶ月くらいの若魚サイズのメダカを販売することが多いです。

本当は1年くらい育てて表現がしっかりしてから販売する方が、見栄えが良いので売れやすいんですが、僕がこのくらいのサイズで販売している理由としては、

お客さんに…

  • 成長と共に表現が変わっていく様子を楽しんで欲しいから
  • 品種によっては若魚サイズの方がより多く採卵出来るから
  • 出来る限り手頃な価格で販売したいから

この3つが理由になります。

それぞれの理由を簡単に説明すると、メダカは基本的に成長にともなって表現が良くなっていく品種がほとんどです。

やっぱりメダカ飼育の醍醐味は「メダカを育てること」だと思いますので、そんなメダカの成長過程を楽しんでいただけるように、産卵が始まるくらいの若魚サイズで販売することが多いです。

それから、メダカの品種の中には成長し過ぎてしまうと採卵が難しくなってしまう品種がいます。

特にヒレが伸びるヒレ長系は、成長とともに伸びたヒレが邪魔をして、上手に受精が出来ずに無精卵が多くなってしまうと言われています。

なので、もし沢山メダカを増やしたいと思っている方は、ヒレ長系の品種は特に、ヒレが伸び切っていない若い個体を購入するのがオススメです。

あとは結構大切なポイントは価格ですね。

しっかりとした表現になるまでメダカを育てるためには、当然その分だけの時間と手間がかかります。

そうなるとどうしても価格が高くなってしまうんですよ…

なので出来るだけ販売価格を抑えるという意味でも、僕の場合は産卵が始まるくらいのサイズでメダカを販売することが多いです。

なので販売するにあたって、一番最初に行うのはサイズの選別です。

サイズだけなら上からでも十分判断出来るので、産卵が始まりそう以上のサイズの子たちをまとめて掬っていきます。

横見でメダカの健康診断をする

こうしてある程度の量を掬ったら、今度は販売可能な最低限の基準を満たせているかどうかを横から見ながらチェックしていきます。

ちなみに、僕の中での最低限の基準はこちらの通り▼

  • 病気やヒレ閉じが無いこと
  • 背曲がりや体型異常が無いこと

この2つが最低限の基準になります。

少し言葉を変えると、メダカの健康診断みたいなイメージです。

この2つに関しては、全ての品種に当てはまる基準だと思っているので、どの品種を選別する時でも一番最初に見ていく基準になります。

品種特有の表現になっているかを選別する

サイズの選別、健康診断まで終わったら、今度は品種特有の表現が出ているかどうかを見ていきます。

品種特有の表現については、それぞれの品種ごとに良いとされる基準が違ってくるので、その品種について良く理解しておく必要があります。

なので、もし皆さんが初めて聞いた品種名のメダカを購入する時には、購入したお店でそのメダカの特徴について良く聞いておくことをオススメします。

ミックスメダカとして販売されているメダカについては答えることが出来ないことも多いですが、

品種名が付いているメダカであれば、しっかりと定義されている特徴があるはずなので、聞けば答えてくれると思います。

僕の場合はミックスメダカ以外でしたら、自分である程度説明が出来る品種しか販売していないので、もし僕が販売しているメダカを購入いただく機会があれば、何でも聞いていただいて大丈夫です。

とはいえ、品種の表現に関しては人の好みや感性によるところが大きいので、表現の選別基準は品種特有のものが一応あるとはいえ、最終的には販売者から見た表現の良し悪しで価格が上下することが多いです。

価格を付けて販売する

  • サイズは産卵可能以上か
  • 病気やヒレ閉じは無いか
  • 品種特有の表現が出ているか

この3つの基準がクリア出来てから初めて価格を付けて販売ができます。

ここまで聞いて何となーく思った方もいると思いますが、実際に皆さんの大切なお金をいただいても良いと思える個体って意外に少ないんですよ…

割合は品種によっても変わりますが、僕の中では10匹無作為に掬って、5匹販売できたら上出来かなといった感覚です。

他のメダカ販売者の事情は分かりませんが、僕の場合はこういった事情があるので、メダカの成魚を販売する場合はどうしても価格が高くなりがちです。

なので今年の夏から「卵でも良いから安価でお迎えしたい」という需要に答えるために、実験的に卵の販売もスタートさせています。

手探りで始めてみた卵の販売ですが、お問い合わせや実際にご購入いただける方が思ったよりも多かったので正直驚いています。

とはいえ、卵の販売に関しても、僕が発送までにやっていることを説明しだすと余裕で記事一本作れてしまうので、全く楽ではないんですけどね…

まだ出品できる数も少ないんですが、もし今後も需要があれば、続けていこうかなと思っています。

いかがでしたでしょうか?

今回は僕がメダカを販売するまでにやっていることをお伝えしてみました。

メダカの選別と聞くと特別なことをしていると思われがちですが、実際はとっても地味で大変な作業の繰り返しだったりします。

「店頭に並んでいるメダカ達は、こうやって選ばれた子たちなんだな」というのが少しでも伝わっていただけたら嬉しいです。

メダカは子供からお年寄りまで老若男女問わず楽しむことが出来る趣味です。

アクアセラピーやアニマルセラピーという言葉があるように、僕はメダカに出会ってから毎日のストレスが和らいで行くのを実感出来たり、毎朝起きるのが楽しみになったり。

夢だった本作りに関わってメダカファンブックの編集を担当したりと、大袈裟ではなく人生が180度変わりました。

そんなメダカ好きが高じて、自分専用の養魚場として東京都内のビルの屋上を借りてしまうまでになりました笑

そんな実体験から僕はメダカを一生の趣味にする人を増やしたい!という思いで”メダ活のススメ”というブログやYouTubeで発信をしているので、チャンネル登録をポチッとよろしくお願いします!

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