メダカの卵が白い原因と孵化に必要な条件とは?
今回は「メダカの卵が白い原因と上手に孵化させるのに大切なこと」についてお伝えしていきます。
メダカを飼育していると、産卵をすることがあります。
産卵したメダカの卵をよーく観察していると、白い卵が見られることがあります。
メダカが産卵しているのを見ると嬉しいものですが、残念ながら白く濁ったような色のメダカの卵が孵化することはありません…
なぜなら、その卵は元々無精卵であったか、既に死んでしまっているからです。
ちなみに無精卵と有精卵の見分け方は簡単です。
卵を手に取って軽く潰すように指の間でコロコロ転がします。
有精卵だったらとても硬いので、指の間で転がしても潰れることはありません。
逆に無精卵だった場合は潰れてしまうので、すぐに分かります。
そんな無精卵や死んでしまった卵は孵化しないばかりか、放っておくと他の卵にも悪影響がある場合もあります。
今回はメダカの卵をしっかり孵化させるのに大切なことについてと、
記事の後半では、ヒレ長系のメダカの無精卵を出来るだけ減らす方法についても紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは見ていきましょう!
メダカの卵が白いのはなぜ?
最初にお伝えした通り、メダカの卵が白くなる理由は主に2つあります。
それがこちら▼
- 卵が元々無精卵だったから
- 卵が何らかの理由で死んでしまったから
元々無精卵だったからというのは分かりやすい理由ですよね。
問題は卵が何らかの理由で死んでしまって白くなっているということです。
メダカの卵が途中で死んでしまうのは「白カビにやられてしまった」というのが一番良くある原因です。
カビが生えて死んでしまった卵を放っておくと、そのカビが他の健康な卵に移ってしまうことがあるので、白くて濁っている卵を見つけたら直ぐに取り除くようにしましょう。
そもそもメダカの卵は水温によってふ化するまでの日数が決まります。
例えば毎日の水温が25度の場合、約10日でふ化します。
25度が10日なので、合計すると250°Cになります。
これを積算水温と言って、メダカの卵は積算水温250°Cで孵化すると言われています。
実際には水温が毎日一定ではなかったりするので、あくまで目安です。
平均水温が25°Cよりも高ければその分早く孵化しますし、25°Cよりも低ければその分孵化までは時間が掛かります。
つまりメダカの卵を上手に孵化させるためには、積算水温250°Cに達するまでカビにやられるのを防ぎながら適切に世話をしてあげないといけないということです。
メダカの卵を上手に孵化させるのに大切なこと
メダカの卵が孵化する条件が分かったところで、メダカの卵を上手に孵化させるのに大切なことを2つお伝えします。
それが…水温管理と白カビ予防です。
実は卵をしっかり孵化させるのに重要なことは”水温”ですとこちらの記事でも説明したことがあるのですが、
メダカの卵をしっかり孵化させるために、水温管理は本当に大切です。
詳しくはこちらの記事を読んでいただきたいのですが、水温さえ気を付けてあげるだけで孵化率が10倍近くも変わった実験をしました。
結果を簡単にお伝えすると、平均水温15°Cと25°Cでそれぞれ管理したら、
平均水温15°Cで管理していた卵の方は、ほとんど孵化しなかったんですよ…
先ほどもお伝えした通り、メダカの卵は積算水温250°Cに達すると孵化するので、
孵化まで日数が掛かればかかってしまうほど、白カビに侵されるリスクが高まります。
実際、実験で孵化しなかった卵はほとんど白カビが生えてしまっていました。
ここまでの話を聞いて…
ってことは水温50°Cくらいにしたらいいの?
と思われる方ももしかしたらいるかもしれませんが、それは卵が煮えて死んでしまうので絶対にダメです。
僕の経験上、25°C〜28°Cくらいの間を保ってあげるのが、健康的に孵化してくれる目安の水温かなと思っています。
メダカの卵のカビを予防する方法について
続いてメダカの卵のカビを予防する方法についてご紹介していきます。
①メチレンブルーに浸して殺菌する
白カビ、水カビを予防するには、メチレンブルーという薬品を使用するのが一般的です。
メチレンブルーは、観賞魚の白点病、尾ぐされ症状、水カビ病の治療など様々な用途に使用できる薬品です。
使用方法はとっても簡単で、こちらの通りです▼
- 水に対して、メチレンブルーをよく溶かす
- メチレンブルー水溶液にメダカの卵を投入する
ちなみにメチレンブルーに漬けている時点で真っ青に染まってしまう卵がある場合は、その卵は無精卵である確率が高いです。
メチレンブルーを入れすぎると有精卵であっても青く染まってしまうこともあるので、断定は出来ませんが、少し注意深く観察していく必要があります。
メチレンブルーを入れると水と卵が青くなるのでビックリすると思いますが、孵化するのには特に問題ないので安心して下さい。
②毎日新鮮な水道水に換える
もう一つは毎日新鮮な水道水に換えるという方法です。
ちょっと手間がかかりますが、カルキを抜く前の水道水に卵を浸けて、毎日水を交換します。
産まれたメダカの針子や成魚にはカルキを抜かないと飼育水として使うことが出来ませんが、
メダカの卵は水道水のカルキを抜かなくても大丈夫です。
僕が研究をしたわけではありませんが、むしろカルキがカビを予防してくれる側面もあるらしいので、メダカの卵に関してはカルキを抜かずに水道水を使うのが一般的です。
実際に僕もカルキを抜いていない水道水で卵を管理していますが、問題なく成長してくれています。
とはいえ、孵化目前の卵はきちんとカルキを抜いた水に浸けて、いつでも孵化していいように管理しています。
卵の時と孵化した時の温度差がないようにも注意しておきたいですね。
ヒレ長系メダカの無精卵を出来るだけ減らす方法
よく聞くのが、ヒレ長系のメダカは無精卵が多いという話です。
これについては僕も本当そうだなと感じていて、特にこのくらいまでヒレが伸びてしまうと本当に無精卵の確率が高いです。
ヒレが伸びてしまったメダカの無精卵が多い理由は、交尾の際に雄が背ビレと尻ビレで雌を抱きかかえるようにして行うので、単純に伸びたヒレが邪魔をしているからです。
なので本来であれば、成長してヒレが伸びる前に採卵するのが一番良いのですが、
飼育容器の水深を浅くするというのも一つの手です。
水深を浅くすると当たり前ですが、飼育容器内の水量が減るので今以上に水質管理に気をつけないといけませんが、
我が家のヒレ長メダカは、水深を浅くすることで有精卵の確率が格段に上がりました。
どうしても無精卵ばかりで困っているという方は、ぜひ試してみて下さい^^
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最後におさらい
いかがでしたでしょうか?
最後にもう一度おさらいです▼
メダカの卵が白い理由
- もともと無精卵だったから
- 途中で死んでしまったから
カビてしまった卵は、他の健康な卵にもカビを移してしまう可能性があるので、
白く濁ってしまった卵は取り除くようにしましょう。
メダカの卵を上手に孵化させるのに大切なこと
- 適切な水温管理をすること
- カビを予防すること
孵化まで時間が掛かればかかってしまうほど、卵がカビるリスクが高まります。
健康的な孵化のために、水温25°C〜28°Cを保ってあげるのがオススメです。
また、メチレンブルーや水換えなどを行なって孵化率をあげていきましょう。
最初は白いメダカの卵を見つけると不安になりますよね…
僕も最初はそうでしたが、原因が分かるとしっかりと対処も出来るようになってきます。
失敗も経験になるので、一緒に楽しみながら学んでいきましょう。
僕の知識と経験は、これからも惜しみなく発信していきますので、
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最後までご覧いただきありがとうございました^^