一年中メダカ飼育を楽しめる!めだかの室内飼育のコツ総まとめ
こんにちは!タオです。
今回は「一年中メダカ飼育を楽しめる!めだかの室内飼育のコツまとめ」というテーマで話していきたいと思います。
メダカの室内飼育って、野外飼育と比べると少し難しいイメージがありますよね。
僕の動画のコメントやお客さんからも、
メダカの室内飼育が上手くいかないから、
コツを教えて欲しい…。
といったお声をいただくことも結構多いです。
僕は今までも何本か、メダカの室内飼育に関する動画をアップしてきましたが、
今回は、それらの内容の総集編として一本の動画にして改めてまとめてみました。
この動画を最後まで見ていただければ、春夏秋冬、一年中通して室内でメダカを上手に飼育するためのコツが丸々と分かると思います。
でも…
メダカは室内で飼えないって聞いたことがあるよ…。
と思った方もいるかもしれませんが、断言します。
「メダカは室内でも問題なく飼育できます」
メダカを室内でも上手に飼育することが出来れば、メダカの楽しみ方の幅がもっと広がって、メダ活が楽しくなると思いますので、ぜひ最後までご覧下さい。
それではみていきましょう!
メダカの室内飼育のメリット・デメリットまとめ
まず最初に、メダカを室内で飼育することのメリット・デメリットをご紹介していきます。
野外飼育との違いについて知ることで、室内飼育ならではの良さや気を付けなければならないことが分かるようになると思います。
メダカを室内飼育で飼育することのメリット
まず、メダカを室内で飼育する場合のメリットはこちらの通り▼
- メダカを横から観賞できる
- メダカの病気や異変に気が付きやすい
- 天気や天候に左右されない
- 急激な水温、水質変化が起こりづらい
- エアレーションやヒーターなどの機材を使いやすい
それぞれの項目について、簡単にご説明していきます。
まず室内飼育ならではのメリットなのが「メダカを横から観賞できる」ということです。
ガラスやアクリルの水槽の中にメダカを入れて飼育すれば、家の中にいても座りながらメダカを横から観賞することが出来ます。
僕のオリジナル品種である”リーフィー”もそうなんですが、最近は横見で鑑賞する方が見栄えがする品種も数多く作出されています。
ただ水槽にメダカを入れて飼育するだけではなく、少しコツは入りますが水草や石などを使って水槽をレイアウトして、アクアリウムとしてメダ活を楽しむことももちろん可能です。
仕事を頑張った後に、綺麗なメダカや水槽を見ながら一杯…なんてのは最高の贅沢ですよね。
あとは室内飼育の最大のメリットとも言えるのが、室内でメダカを飼育していると、人の目に触れる確率が自然と高まります。
特にメダカの病気に関しては、早期発見、早期治療がとても大切ということもあって、メダカの病気や異変に気が付きやすくなるというのは室内飼育の大きなメリットです。
それと僕が室内飼育が好きな一番の理由でもあるのが「飼育環境が天気や天候に左右されない」「急激な水温や水質変化が起こりづらい」ということです。
今まで記事にはしていないのですが正直な話、野外飼育のメダカたちは数回程度ですが、過去にひと容器丸ごと全滅させてしまった経験があります。
今振り返ってみると、恐らく原因は、激しい天候の変化による急激な水質変化によるものでした。
逆に室内で飼育しているメダカたちは、ひと容器丸ごと全滅というのは経験したことがありません。
こういった自分ではコントロールが出来ない自然の力に左右されないというのは、メダカを室内で飼育するとても大きなメリットになります。
他にも室内であれば電源を使えることも多いかと思いますので、後ほど詳しくご紹介する水を良い感じの状態に保ちやすくしてくれるエアレーションやスポンジフィルター、
今の時期のような冬の間でも産卵を促すことができるヒーターを使えるということも室内飼育ならではのメリットです。
メダカを室内飼育で飼育することのデメリット
続いて、メダカを室内で飼育する場合のデメリットをご紹介します。
メダカの室内飼育のデメリットはこちらの通り▼
- 太陽光の恩恵を受ける事ができない
- 早く大きく育てるには手間がかかる
- 水換えがしづらくて大変
- 電気代がかかる場合がある
それぞれの項目について、簡単にご説明していきます。
まず、室内飼育の最大のデメリットと言っても過言ではないのが、太陽光の恩恵を受けることができないということです。
メダカが産卵する条件に日照時間12時間程度以上という条件があるように、メダカにとって”光”はとっても重要な存在です。
容器を置く場所にもよりますが、野外飼育であれば自然と当たってくれるであろう太陽光を、室内飼育の場合はLEDライトなどを使って光を再現してあげる必要があります。
産卵に限った話で言うと、季節によっては部屋のライトの灯りだけでも産卵をしてくれる場合もあるので、メダカの室内飼育に専用のライトが必ず必要というわけではありませんが、
その他にも太陽光が当たらない分、メダカの餌となる微生物や植物プランクトンなどが湧きづらく、室内なのでメダカの餌になる小さな虫なども自然と水面に落ちてくることも少ないので、
野外飼育のようにメダカを早く大きく育てるということは難しいです。
難しいといっても不可能というわけではなく、餌を沢山与えて水換えを頻繁に行なって…を繰り返すことでメダカの成長を促すことはできますが、非常に手間がかかります。
多くの人はそんなに時間も手間も掛けられないと思いますので、普通の飼育方法ではメダカを室内で早く大きく育てることは難しいと思っておいた方が無難です。
そういった理由もあって、太陽光の恩恵を受けることが出来ないというのはメダカの室内飼育の最大のデメリットです。
また、室内飼育の場合は飼育水を換える(水換えをする)のも結構大変です。
僕の場合、野外飼育をしているメダカたちの水換えをする場合には、排水口にごみ取りネットをした上で古い水はそのままじゃばーと流してしまうことが多いですが、
室内飼育の場合は床に流すわけにはいかないので、バケツなどを用意して古い水を一旦溜めてから排水溝に流すという手間がかかります…
これは室内の容器の数が多ければ多いほど水換えに手間がかかるので、これまた室内飼育のデメリットかなと思います。
また先ほど室内飼育のメリットのところでご紹介したエアレーションとヒーターですが、導入するとなると電気を使うので、当然電気代がかかります。
エアレーションとヒーターは無くてもメダカを飼育することは可能ですが、エアレーションに関してはメダカの室内飼育の難易度をグッと下げてくれる魔法のアイテムなので、ぜひ導入をしていただきたいところです。
エアレーションに関しては、実はそこまで電気代もかからないので、可愛いメダカたちのためにぜひエアレーションは使ってあげて下さい。
あとはちなみに、室内で育ったメダカは弱いと言われることもありますが、僕の経験上、それは感じたことはありません。
野外で育ったメダカを室内で飼育する場合も、室内で育ったメダカを野外で飼育する場合も、強い弱いに特に大きな差はないかなと思います。
というわけで、メダカの室内飼育がオススメな人について簡単にまとめると…
天気や天候、天敵など自分ではコントロールが出来ないことで失敗をしたくない人。
メダカを増やすことではなく、観賞することがメダカ飼育のメインの目的で、沢山の数は飼育しない人。
メダカを冬眠させたくない、もしくは冬の間も産卵を促したい人。
こんな感じになるかなと思います。
メダカを室内で飼育する上でやってはいけない事3つ
続いて、メダカを室内で飼育する上でやってはいけない事3つをご紹介していきます。
実はメダカの室内飼育においては、やってはいけない事をやらないというだけでも意外に上手くいくケースも多いです。
何をしてあげるかという足し算の考え方も大事ですが、何をやらないかという引き算の考え方もメダカを上手に飼育する上では大切な考え方です。
メダカの室内飼育でやってはいけないこと①餌を与えすぎてはいけない
まず、メダカの室内飼育でやってはいけないこと1つ目は「餌を与えすぎてはいけない」ということです。
1つ目に紹介するということもあって、”メダカに餌を与えすぎてはいけない”というのは、本当に大事なポイントなんですよ…!
特にメダカに限らず、初めて観賞魚を飼育するという方は、ぜひここだけでも覚えておいて欲しいです。
多くのメダカ飼育初心者の方が”なぜかメダカが死んでしまった”と相談にくる、その根本の原因は、実は”餌の与えすぎ”だったりします。
室内飼育に限ったことではないですが、エサを与えすぎるという行為は水質悪化の一番の原因と言っても過言ではないです。
水質の悪化は、メダカの死に直結するとても危険なものです。
野外でメダカを飼育している方は、何十リットルもの水が入る容器でメダカを飼育している方が多いと思います。
基本的に水質悪化のスピードは容器の水量に比例して遅くなっていきますし、野外飼育の場合は、水の汚れを分解してくれる微生物も自然と湧きやすくなっています。
なので、野外でメダカを飼育している場合は多少エサを与えすぎてしまっても大丈夫なことが多いんですよ。
ですが室内飼育だと水量10リットル前後の容器で飼育することになると思うので、エサの与えすぎによる水質悪化のスピードはビックリするほど早いです。
そもそもメダカは、大量に餌を食べなくても生きていける生き物です。
成魚であれば3日くらい、場合によっては1週間以上何も食べなくても生きることが出来ます。
正確に言えば、人間が人工のエサを与えなくても水中の微生物を食べて生きているみたいです。
なので室内でメダカを飼育する場合には、野外以上にちょっと物足りないかなと思うくらいのエサの量に調整するようにすると、上手にメダカを飼育できると思います。
具体的なエサの量は、容器内のメダカの匹数や食い付きにもよるので、一概にお伝えするのが難しいですが、目安としてはエサを与えてから3分以内に食べ切れる量が目安です。
3分以内に食べ切れなければエサを与えすぎている証拠なので、残り餌が水を汚す前にスポイトなどで取り除いてあげて下さい。
メダカの室内飼育でやってはいけないこと②過密飼育をしてはいけない
メダカの室内飼育でやってはいけないこと2つ目は「過密飼育をしてはいけない」ということです。
過密飼育とは、一つの容器内に大量にメダカを入れて飼育することを言います。
あくまでも目安ですが、水量1リットルにつき1匹であれば適切な匹数。
それ以上であれば、過密気味だと思って下さい。
容器内のメダカの匹数が多ければ、その分だけ糞の量も増えますし、水質悪化のスピードも早まってしまいます。
ただ世の中には、60ℓサイズの水槽で数百匹のメダカを飼育できる技術を持っている方もいるので、例外はありますが、
基本的には野外飼育以上に、室内飼育の場合は過密には気をつけた方が良いです。
最近は横から観賞するのがオススメの品種も多いので、そういった品種は僕の場合、
GEXさんが販売している約7ℓの水が入るこちらの水槽を使っているのですが、目安としては3〜4匹程度がちょうどいいかなと思います。
パッケージには7匹以下と書いてありますが、1ペアから2ペアくらいまでを僕はオススメします。
せっかく室内で飼育するわけなので、水草や石・砂利も入れて景観を整えても良いと思います。
一方で僕みたいに、景観よりもメダカの個体の観賞だけ楽しめれば良いという方は、ブクブク(エアレーション)だけ入れてあげれば室内の飼育環境としては十分です。
ここで、
エアレーションは必須なの?
という疑問もあると思いますが、僕の回答としては「無くてもまぁいいけど、室内飼育の場合はあえて必須」と言わせて下さい。
というのも室内の場合は風で水面が揺れることがないので、油膜が発生しやすいです。
油膜が発生すると観賞性も下がるので、癒されるためにメダカを室内で飼育しているのに、逆に不快になってしまう可能性もあるので、室内飼育の場合はエアレーションはしてあげた方が良いです。
後は気をつけたいのが、エアレーションの強さです。
すこーしだけ水面が揺れれば油膜対策としては十分なので、水流を強くしすぎないようにだけ気を付けてあげて下さい。
メダカはあまり水流を好まない小さな魚なので、強すぎる水流はメダカが痩せてしまったり、稚魚であれば死んでしまう原因になったりもします。
ちなみにエアレーションの空気の量(水流の強さ)は、チューブの間にコックを挟むことで調節することが出来ます▼
目安としては”メダカが止まって休める場所が確保できるような水流の強さ”にしてあげることを意識するといいんじゃないかなと思います。
メダカの室内飼育でやってはいけないこと③水換えをサボってはいけない
メダカの室内飼育でやってはいけないこと3つ目は「水換えをサボってはいけない」ということです。
今まで色々とお伝えしてきましたが、結局は水が悪くなっているのに放置してしまうということが、メダカの室内飼育が失敗してしまう主な原因だったりします。
正直、餌を与えすぎてしまっても残り餌が水を汚す前に水換えをしてあげれば、全く問題ありません。
基本的にはメダカが調子を崩すよりも、まず先に水が悪くなります。
悪い水の状態というのは例えば、
水面が少しトロッとしてきたり、細かーい白い泡が溜まってきたり、水が白く濁ったようになって…
なんとなーく感覚的に
ちょっと水が悪くなってきたかな…?
こう感じたタイミングで、もしくはこうなる前にしっかりと水換えをできるかどうかが、メダカ達の命運を分けます。
とはいえ、
そんな頻繁に水換えするのは面倒くさいなぁ…
こう感じる方もいると思います。
そんな方は「ソイル・スポンジフィルター・水草」この3点セットを飼育容器に一緒に入れてあげると良いと思います。
ちなみにソイルは基本的に使い捨てなので、何度も洗って使える”ろ材”を使うのもオススメです。
ソイルやろ材、スポンジフィルターは水質を保つための”バクテリア”の住処となってくれて、
水草はメダカの食べ残しや糞などを養分として吸収・消化してくれるので、水の劣化を遅らせることが出来ます。
水草を入れることで見た目も華やかになってメリットだらけなのでオススメなのですが、僕は”ベアタンク”と呼ばれている、基本的に何も入れない方法で飼育をしています。
というのも僕の場合は、結構頻繁に水換えをしたり容器ごと全て洗ったりするので、
水草やソイルを入れて飼育してしまうと全て取り出してから洗わないといけないので、とっても大変だったりします…
それ以外はインテリアとしても映えてメリットだらけなので、水草などを入れてメダカを飼育してみるのもオススメです。
水草やソイルも入れたいけど、水換えも頻繁にやります!
という方には、プロホースという商品がとっても便利なのでオススメです▼
僕が過去に熱帯魚を飼育していた時からずっと愛用している商品で、サイズがS・M・Lとスリーサイズあります。
実は3つとも持っているのですが、水量10リットル前後の容器であればMサイズ、それ以上であればLサイズがオススメで、大は小を兼ねるということで、Sサイズはあまり活躍の機会が少ないかなと思います。
本当に便利な商品なので、ぜひ一家に一つ、購入を検討されてみて下さい。
メダカの室内飼育の水換えについて
それでは最後に、さんざん「大事ですよ!」とお伝えしてきた室内飼育の水換えのタイミングと頻度についてお伝えしていきたいと思います。
そもそもですが、飼育水を換える方法は主に、飼育水を全て換える「全換水」と飼育水を一部だけ換える「部分換水」の2種類があります。
普段の水換えは部分換水のみで十分なことが多いですが…
- 病気の個体がいる時
- 飼育容器を丸洗いしたい時
- 産卵を促したい時
などには、全換水をするのが一般的です。
メダカの飼育水を換えるタイミングや頻度は「飼育容器の大きさ」「飼育しているメダカの匹数」「飼育水の状態」「季節」などによって異なるので、実は一般化してお伝えすることは難しいです。
ですが一般的な目安としては、夏場であれば1週間に1回の頻度でかつ、飼育容器の半分程度の換水で十分です。
今のような冬であれば、加温をしていなくて水温が15°C以下であれば、水換え頻度はもっと少なくても大丈夫です。
とはいえ、メダカの成長促進のために餌やりや水換えを頻繁に行うブリーダーもいたりなど、水換えに対する考え方は飼育者によって様々なので、
教科書みたいな伝え方にはなってしまいますが、メダカの飼育経験を積んでいく中で自分なりの正解を見つけていくことが大切かなと思います。
具体的な水換えのやり方については「メダカを死なせない水換えのやり方!全換水と部分換水それぞれ解説します」という記事で、詳しく解説しているので、ぜひこちらも併せてご覧下さい。
夏に作成した記事ということもあって、今回と少しだけ内容が違う部分もありますが、基本的な考え方は同じなので、参考になると思います。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は、メダカの室内飼育のコツをまとめてご紹介してみました。
それぞれの細かい状況については拾いきれていない部分も多いかと思いますので、もし疑問点等があったら、ぜひコメントで教えて下さい。
メダカは室内でも飼育できるというのは、なぜかまだまだ浸透していないような気がしています。
野外でも室内でも、メダカを上手に飼育することが出来れば、メダ活がもっと楽しくなること間違いなしなので、これからも一緒に楽しみながら学んでいきましょう!
メダカは子供からお年寄りまで老若男女問わず楽しむことが出来る趣味です。
アクアセラピーやアニマルセラピーという言葉があるように、僕はメダカに出会ってから毎日のストレスが和らいで行くのを実感出来たり、毎朝起きるのが楽しみになったり。
夢だった本作りに関わってメダカファンブックの編集を担当したりと、大袈裟ではなく人生が180度変わりました。
そんな実体験から僕はメダカを一生の趣味にする人を増やしたい!という思いで”メダ活のススメ”というブログやYouTubeで発信をしています。
僕の知識と経験は、これからも惜しみなく発信していきますので、
ぜひ!チャンネル登録とグッドボタンをよろしくお願いしますm(_ _)m
これからも一緒にメダ活を楽しんでいきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました^^