【青水は買わなくてOK】グリーンウォーターは何日で作れるのか実験してみた!
こんにちは!タオです。
今回のテーマは「グリーンウォーターは何日で作れるのか実験してみた!」です。
よくいただく質問の一つに、
青水(グリーンウォーター)の作り方を教えてください!
という質問があります。
僕自身、グリーンウォーターは意識して作るものではなくて、自然と勝手に出来てしまうものだという認識だったので、少し不思議な感覚でした。
メダカ(特に針子)を育てるためにはグリーンウォーターが良いという認識を持っている方も多いかと思いますので、
今回はカルキを抜いた透明な水道水(クリアウォーター)がグリーンウォーターになるまでの経過観察をお伝えしていきたいと思います。
先に結論をちらっとお伝えすると、1週間でグリーンウォーターを作ることが出来ました。
ちなみに今回は野外ではなく室内でグリーンウォーターにしてみました。
再現性が高く誰でも作れるようになると思いますので、ぜひ最後までご覧いただいて、参考にしてみて下さい。
それではみていきましょう!
グリーンウォーター(青水)を作るのに必要なものや条件
まず最初にグリーンウォーターを作るために必要なことや条件について、出来るだけ難しい言葉を使わずに説明していきます。
今からお伝えすることが理解できるようになると、いろいろな意味で応用が効くようになります。
メダカの上手な水作りへの第一歩になりますので、どうか最後までご覧下さい。
実は以前にこちらの記事でも紹介していますが、補足も含めて改めてお伝えしていきます。
まずグリーンウォーターを作るのに最低限必要なものはこちらの通り▼
- 透明 or 明るい色の容器
- メダカの生体(成魚が良い)
- 人工飼料
- 水
- 水温(18°C以上が目安)
- 光
たったこれだけでグリーンウォーターは簡単に作ることが出来ます。
今回グリーンウォーターを作る際に使ったものと条件はこんな感じです▼
- GEX メダカのための水槽セット
- メダカの成魚 10匹
- 人工飼料(金パケ)
- 季節…2月中旬
- 光…日光がよく入る窓際
- 水温…平均約18°C
- 餌の量…1回3分以内で食べ切れる量
- 餌の頻度…1日3回
ここからが重要なポイントで、どうしてこの条件でグリーンウォーターが出来るのかというと…
グリーンウォーター(青水)の正体が”植物”プランクトンだからです。
なのでグリーンウォーターを作りたい時は、メダカを育てるというよりは、メダカを使って植物を育てているという感覚だと上手くいきやすいです。
植物が成長するのに必要なもの、それは「水・空気・光、それから栄養」です。
水と空気はメダカを飼育する上では自然と使っているものなので意識しなくても問題ないですが、
グリーンウォーターが上手に作れなくて困っている方は「光と栄養、適度な水温」を忘れていることが多いです。
光については、光の強さよりも日照時間(どのくらいの時間光が当たっているか)の方がより重要です。
ちなみにですが、光は必ずしも日光でなくても大丈夫です。
こういった植物育成ライトでも代用することが可能です▼
大体10時間〜12時間以上光が当たる環境に飼育容器を置いてあげると、日照時間としては十分です。
日照時間は足りているはずなのに、なぜかグリーンウォーターにならない…
こう悩んでいる方は、もしかしたら…
- 容器の水量に対してメダカの数が少ない(1ℓに対して1匹以下)
- エサの量が少ない、もしくはミジンコを与えている
- 容器の底に赤玉土などの土を敷いている
- 水草を入れている
これらのどれかに当てはまっているかもしれません。
先ほどもお伝えしたように、植物が育つためには”栄養”が必要です。
そしてグリーンウォーターにとっての栄養とは”メダカの排泄物や食べ残し”です。
メダカの排泄物が多い方が植物プランクトンにとっては嬉しいので、これが過密飼育にした方がグリーンウォーターが出来やすい理由です。
容器の水量に対してメダカの数が少なかったりエサの量が少なければ、
その分メダカの排泄物(グリーンウォーターにとっての栄養)は少なくなるので、グリーンウォーターが出来るまで時間が掛かりますし、
もしミジンコを与えているなら、ミジンコはグリーンウォーターそのものを食べてしまいます。
だったらエサの量を極端に増やせばいいんだね!
って思った方もいるかもしれませんが、それは水が腐ってしまうので良くないです…
容器内のメダカの数によって餌の量は調整してあげる必要がありますが、メダカが3分以内で食べ切れる量で十分グリーンウォーターは作れます。
メダカを育てるためにグリーンウォーターを作っているのに、メダカを死なせてしまっては本末転倒だと思いますので、餌の与え過ぎには十分注意してください。
日照時間も十分だし、エサもちゃんと与えているのにグリーンウォーターにならないんだけど…
そんな方は、容器の底に赤玉土などの土や石を敷いていたり、水草を入れていたりしていないでしょうか?
土や石(これらを低床といいます)を入れると良くも悪くも、水中に微生物が棲みつきやすい環境になります。
その中にはグリーンウォーターの正体である”植物プランクトン”を食べてしまう”動物”プランクトンも湧きやすくなってしまいます。
そのため低床を入れると観賞するには良い水ですが、グリーンウォーターにはなりづらい環境と言えます。
また水草を入れていると、水中の栄養が水草にとられてしまうので、これまたグリーンウォーターにはなりづらい環境になってしまいます。
そのためグリーンウォーターを作るなら、メダカと水以外は何も入れない飼育方法(ベアタンクと言います)が良いです。
逆にグリーンウォーターをクリアウォーターにする方法は…
- 日照時間を短くする
- メダカの匹数を減らす
- 餌の量と頻度を減らす
- 低床やミジンコを入れる
- etc
こんな感じで、グリーンウォーターを作るのに必要なことの逆のことをしてあげれば良いです。
全部の水を換えてあげるのが一番手っ取り早いとは思いますが、グリーンウォーターが出来る仕組みを知ると、応用も効くようになります。
グリーンウォーターになるまで経過観察
※水温の測定は朝9時ごろです。
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
クリアウォーターでもメダカは飼育できます!
ご覧いただいた通り、こんな感じでクリアウォーター(透明な水)をグリーンウォーターにすることが出来ました。
念の為お伝えしたいことは、グリーンウォーターでないとメダカを飼育できないということはありません。
むしろ個人的にはグリーンウォーターよりもクリアウォーターでメダカを飼育する方が好みです。
理由としては、単純にクリアウォーターの方がメダカの状態を確認しやすいからと、観賞がしやすいからです。
グリーンウォーターとクリアウォーター、どちらがメダカにとって良いとか悪いとかという話ではなく、どちらもメリット・デメリットがあります。
「メダカを飼ってもすぐに死んでしまう方へ!知っておきたい大事なたった一つのこと」という記事でもお伝えしていますが、一番重要なことは”水への理解”です。
水の状態を見極める方法を言葉にして伝えることはとっても難しいのですが、メダカの飼育経験を積んでいけば、感覚的に少しずつ分かってくるようになると思います。
メダカを飼育する水を良い状態にしていくことをアクアリウムの世界では「水作り」といいます。
上手にメダカを飼育している人は、十中八九この「水作り」がとっても上手です。
最初のうちは失敗することもあるかと思いますが、可愛いメダカのために経験を積みながら、一緒に勉強していきましょう!
いかがでしたでしょうか?
メダカは子供からお年寄りまで老若男女問わず楽しむことが出来る趣味です。
僕はメダカに出会ってから毎朝起きるのが楽しみになったり、夢だった本作りに関わってメダカファンブックの編集を担当したりと、大袈裟ではなく人生が180度変わりました。
そんな実体験から僕はメダカを一生の趣味にする人を増やしたい!という思いで”メダ活のススメ”というブログやYouTubeで発信をしているので、チャンネル登録をポチッとよろしくお願いします!
最後に
それでは、最後にもう一度おさらいです▼
- 透明 or 明るい色の容器
- メダカの生体(成魚が良い)
- 人工飼料
- 水
- 水温(平均18°C以上が目安)
- 光
明るくて薄い色の容器(白・透明・青)で過密飼育をすること!
グリーンウォーターの正体は”植物”プランクトンです。
植物が育つのに必要なのは「水・空気・光・栄養・適度な温度」です。
日光や植物育成ライトでも良いので、10時間から12時間以上光に当ててあげて、メダカの排泄物が多い環境だとグリーンウォーターは早く出来上がります。
というわけで僕の知識と経験は、これからも惜しみなく発信していきますので、ぜひ!チャンネル登録とグッドボタンをよろしくお願いしますm(_ _)m
これからも一緒にメダ活を楽しんでいきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました^^