メダカの飼い方
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【メダカ加温飼育】室内で加温をしてメダカを増やす方法!

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今回は「冬のメダカの室内加温飼育!冬でも採卵する方法」ということで、野外飼育であればメダカが冬眠してしまう冬の時期に、室内でメダカを増やして育てていく方法をご紹介していきます。

「冬の室内加温飼育」と言ってはいますが、実はアクアリウム用のヒーターを使うこと以外は、春であろうが、夏であろうがやるべき事、注意するべき事は全く変わりません。

ウチは加温しないから関係ないや…

という方も、メダカを室内で飼育するためのコツが丸々と分かると思います。

メダカは室内で飼育するのが難しいと感じている方にとっては参考になると思いますので、記事をご覧いただいた上で、疑問点等があればぜひコメントで教えて下さい。

僕の実際の飼育環境をお見せしながら、親メダカの管理方法〜卵の管理方法までお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

それではみていきましょう!

メダカの室内加温飼育で用意する物一覧

早速ですが、今年の室内加温飼育で使っている物を一覧で紹介します。

それがこちら▽

  • カインズ エコタフブネ 68L
  • GEX メダカのための水槽セット(水槽のみ)
  • ダイソー スクエアボックス(針子飼育)
  • スポンジフィルター
  • GEX AQUA HEATER ヒートナビ 160
  • 植物育成ライト 100W相当 ソケット付き
  • プログラムタイマー
  • メチレンブルー
  • その他(餌、塩浴のための塩、水換え用のバケツ、プロホースなど)

ちょうど一年ほど前に、1万円以内でメダカの加温飼育環境を作る方法という記事を公開しましたが、こちらでご紹介した内容とほぼ同じです。

唯一違うのが、今年は親メダカを管理する容器を全て水槽に変えたので、1万円以内で収まらなくなってしまったという感じです。

あとは当時は販売されていたのですが、カインズのエコタフブネが今は販売されていないみたいです…

とはいえ、このエコタフブネは「一つ一つの容器を一つのヒーターで全て温めるための大きな箱」の役割なので、この目的が達成出来るのであれば、他の容器でも全然問題ないです。

他のフィルターやライト、ヒーターに関しても、紹介したものでなければダメという訳ではありませんが、電気製品(特にヒーター)は安物買いの銭失いにならないように、できるだけ信頼できるメーカーのものを使うことをオススメします。

冬の室内で親メダカを飼育する方法

加温飼育で必要なものが分かったところで、次は親メダカの飼育(管理)方法についてご紹介していきます。

普通に親メダカを飼育するだけであれば、産卵数に気を配る必要はありませんが、今回の僕の目的は「冬の間も産卵してもらうこと」なので、そのための飼育環境作りを色々と工夫しながら飼育をしていきます。

その工夫の中身については、僕は結構感覚的に流れでやってしまっていることが多いのですが、改めて言葉にしてみるとこんな感じです▽

  • 適切な水質を維持すること
  • 産卵に必要な水温を確保すること
  • 産卵に必要な日照時間を確保すること
  • しっかりと餌を食べているかを観察すること
  • 少量多給餌を意識すること
  • 親メダカが産卵の準備が出来ているかを観察すること
  • その他もろもろ

ささっと一覧にして紹介してみましたが、一つ一つはそこまで難しいことではないので安心して下さい。

まず、今回の加温飼育の目的は採卵をすることなので、メダカが産卵する条件を満たすために飼育環境を整えてあげる必要があります。

ちなみにメダカが産卵する条件はこちらの通り▽

メダカが産卵する条件
  • 約12〜14時間以上光が当たっていること
  • 約15°C以上の水温が保てていること
  • 程よい水質が保たれていること

日照時間や水温などは、この通りにならない場合もありますが、概ねこんな基準を満たせていれば、メダカは産卵を始めてくれます。

なので…

どうして冬の間は加温する必要があるの…?

という疑問に対する答えは「メダカが産卵する条件と環境を整えるため」ということになります。

冬に限らずですが、メダカが産卵をしてくれない…と思ったら、まずはメダカが産卵する条件が満たせているか一つ一つ確認するようにして下さい。

とはいえ、

メダカの産卵条件は満たせているはずなのに、なぜか産卵が始まらないんだけど…

こう感じることも少なくないと思います。

そんな時には、こちらの2つを確かめてみて下さい。

  1. 相性が良い成熟したオスメスが揃っているか
  2. 産卵に必要なサイズや健康状態が保てているか

雌雄のペアが揃っていると思っていたのに、実はオス2匹だけ、メス2匹だけだったというのは、実はよく聞くあるあるです。

メダカの雌雄の見分け方についての記事も公開しているので、オスメスの見分け方に自信がないという方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。

同じ容器内にオスメスのペアが間違いなくいて、メダカの産卵条件も全て満たせているのであれば、あと重要なのはオスメスの相性やサイズ、そして健康状態です。

よくメダカは生後1ヶ月で産卵を始めるという情報がありますが、ちょっと誤解を生んでしまうので言い換えると…

「生後1ヶ月で産卵可能サイズに育てることは可能だけど、必ずしも生後1ヶ月で産卵をする訳ではない」

というのが正しい表現です。

実はこれが3ヶ月であろうが、1年であろうが同じことです。

飼育容器や環境によっては、生後3ヶ月経っても産卵可能サイズに育たないことも全然あり得る話です。

なので、そのペアが産卵をしてくれるかどうかは、生後どのくらいかという期間ではなく

  • オスがメスに対して求愛行動(雄が雌を追いかける)をとっているか
  • 給餌以外の時でもメスのお腹が膨れているか

この2つをよーく観察してみて下さい。

ここまでしっかりと確認が出来ているのであれば、僕の経験上ですと、遅かれ早かれ産卵をしてくれます。

それでも、それでも産卵を始めてくれない…と悩んでいる方は、産卵のきっかけが足りないのかもしれません。

詳しくは、誰でも出来る!卵を産むきっかけの作り方という記事を参考にしてみて下さい。

少しネタバレをすると、全ての飼育水を換える(全換水をする)ことが、産卵のきっかけになることが多いのでぜひ試してみて下さい。

ちなみに、よくある質問で

メダカは生後いつから、いつまで産卵してくれますか?

という質問があります。

これに関しては、個体によっては生後1ヶ月近くで産卵を開始することもありますし、生後2年近くの個体でもまだ産卵してくれる子もいたりします。

一概に期間で判別することが出来ないので、やっぱり「個体の状態による」というのが答えになります。

なので、しっかりと自分の目で見て判断することが出来るように、これからも一緒に学んでいきましょう!

採卵したメダカの卵の上手な管理方法

先ほどご紹介した方法で、無事に採卵ができたら、今度は適切に卵を管理してあげる必要があります。

春や夏の野外飼育であれば、しっかりと管理をしなくても孵化してくれることが多いのですが、冬の室内飼育という環境では、卵を適切に管理しないと無事に孵化してくれません…

僕が実際に行っている卵の管理方法をお伝えしていきますが、難しいことは何もしていません。

重要なことは「適切な水温」と「卵のカビ予防」の2つだけです。

この2つを意識するだけで、今のところは有精卵であれば孵化率ほぼ100%を維持することが出来ています。

管理方法を具体的にお伝えしていきますが、メダカの卵が孵化するためには条件があります。

その条件はこちらの通り▽

メダカの卵が孵化する条件
  • 積算水温が250°Cに達すること(平均水温25°C × 10日間)

メダカの卵は、卵が浸かっている水温の合計が250°Cに達すると孵化すると言われています。

光が必要と言われることもありますが、屋外であれば太陽光、室内であれば部屋のライトの光量でも十分孵化してくれます。

合計250°Cに達すれば必ず孵化するのかといえばそうではありません。

ダルマ体型以外の品種であれば、平均水温25°C程度を10日間に渡って維持してあげる方が望ましいです。

ダルマ体型の品種に関しては、平均水温28°C程度を保ってあげるようにすると、その卵がダルマ体型になりやすくなります。

経験上、あまりにも低い水温で長期間放置してしまうと卵がカビて孵化しなくなってしまったり、高すぎる気温で放置してしまうと奇形のメダカが生まれてきやすくなったり、そもそも常識を超えた水温だと卵が煮えて死んでしまいます。

こんな感じで、メダカの卵が上手に孵化するためには“適切な水温”がとても重要です。

なので、メダカの採卵と同様に今の時期にメダカの卵を孵化をさせたいということであれば、アクアリウム用のヒーターなどを使ってメダカの卵を温めてあげる必要があります。

卵を温める方法はいくつかありますが、僕はこんな風に100均一で売っているタッパーに水とメチレンブルー、卵を入れて水ごと温めています。

この水が青くなっているのは「メチレンブルー」という薬品のせいで、これがカビ予防としてめちゃめちゃ良い仕事をしてくれるんですよ。

必要な量もそこまで多くなくて、水が薄く青くなる程度(1滴〜2滴程度)の量でカビ予防としては十分です。

この状態でも孵化するには十分ですが、僕の場合は目が出来てもうすぐ孵化するかもというタイミングになったら、針子育成用の容器に卵を入れて、そこで孵化してもらうようにしています。

あとは、よくある質問として

メダカの卵の水換えはどうやってやりますか?

といった質問があります。

実は僕の場合は、卵の水換えはあまりしないのですが、水の中のモヤモヤが増えてきたり、あまりにも水が汚いなと思ったら水換えをするようにしています。

メダカの成魚の飼育水を全換水する場合は、水合わせをした方が良いですが、卵の場合は水合わせをしなくても大丈夫なので、こんな感じの手順で水換えをしています▽

メダカの卵の水換え手順
  1. 新しい容器に新鮮な水を入れる
  2. メチレンブルーを1滴〜2滴入れて混ぜる
  3. 古い容器内の卵を1つずつ新しい容器に入れる

最後に

いかがでしたでしょうか?

今回は、冬に室内で加温をしてメダカを増やして育てていく方法をご紹介してきました。

冬の間はアクアリウム用のヒーターを使って加温をする必要がありますが、

最初にもお伝えした通り、春・夏くらいの気温や水温があれば、加温をしなくても今回ご紹介した方法で室内でも問題なくメダカを増やして育てることは可能です。

今回は卵の採卵から孵化までをお伝えしましたが、その後に産まれた針子を上手に育てるコツについても需要があれば、また改めて記事にしていきたいと思います。

ぜひ知りたいことをコメントで教えて下さい。

メダカは子供からお年寄りまで老若男女問わず楽しむことが出来る趣味です。

アクアセラピーやアニマルセラピーという言葉があるように、僕はメダカに出会ってから毎日のストレスが和らいで行くのを実感出来たり、毎朝起きるのが楽しみになったり。

夢だった本作りに関わってメダカファンブックの編集を担当したりと、大袈裟ではなく人生が180度変わりました。

そんな実体験から僕はメダカを一生の趣味にする人を増やしたい!という思いで”メダ活のススメ”というブログやYouTubeで発信をしています。

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これからも一緒にメダ活を楽しんでいきましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました^^

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